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半年後に [よくある話のパターン]

物語のプロットには「類似するもの」がよく使われるようですね。 
私の好きな映画に、あの「An Affair to Remember」
(邦題は「めぐり逢い」)がありますが、その筋書には、
ヨーロッパから帰りの船上で知り合ったNickieとTerryが、
NYでの下船直前に「半年後に会おう」と約束して、
お互いの居場所も教えずに別れますが、
その「半年後」は、その物語が独占する話でもないのですね。 

http://www.allmovie.com/movie/v1134

日本映画をよく知らない私が、たまたま知らなかっただけですが、
TVのなかったラジオの時代に、
一世を風靡したと言われるあの有名なラジオ番組「君の名は」も、
その筋書にその「半年後」が描かれている模様。 

前者は天国に一番近いEmpire State Building
最上階の104階で、後者は銀座の数寄屋橋で。 
どうもその「半年後」の長さが、話としては
丁度手頃な感じの長さなのでしょうか。 
一年先では、ちょっと長すぎるし、
2~3カ月先では、あまりにも短すぎる、
という感覚なのでしょうか。

「番組が始まる時間になると、
銭湯の女湯から人が消える」と言われるほど人気を集めた、
脚本家菊田一夫の代表作。 
多くの視聴者の関心を一手に惹きつけたのでしょうね。 
「忘却とは忘れ去ることなり。 
忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ」と流れる
冒頭のナレーション。 
その番組を聞いたことのない後世の者でも、
どこかで聞いたことのあるそのイントロが、
その番組のものであったとは、
それまた後世の者には一つの新発見です。 
それが後に映画化され、
その主演が岸恵子だったことも知らなかった。

見聞きする聴衆がその心を奪われる位に熱中するには、
その物語の中身や構成に理由があるはず。 
「めぐり逢い」は間違いなくロマンスを題材にした、
美しい背景を持つ物語。 
見ていて羨ましいと思わせる筋書なのに、
途中でその「半年後」に主人公のTerryが、
五番街のEmpire State Buildingの傍で、
yellow cabから降りたその直後に、
あまりの嬉しさに感情が高ぶっていた所、
交通事故に遭遇して歩けなくなる。
幸せの直前に、なんと酷い人生の巡りあわせ。 
見る者をハラハラさせるその筋書の展開。 
相手のNickieは、その日の嵐の中、
真夜中まで104階で待ちぼうけ。 
何度その作品を繰り返して見たか覚えていないけど、
(その104階の現場も確認しに行ったけど)
見るたびに、その物語の最後の箇所で、
熱いものが自動的にこみ上げて来て、目頭を熱くする。 
俗っぽく言えば「お涙頂戴」型のプロットだけれど、
その不運がその作品を感動的なものに仕上げているような気がする。

焼夷弾が降り注ぐ、東京大空襲の夜の設定の「君の名は」は、
お互いの名前も名乗らずに、
お互いが生きていたら、「半年後」に、
その数寄屋橋で会おうと約束するらしい。 
また、それがだめなら、またその「半年後」に、
その橋での再会を約束する、という二段構えになっているという。 
(私はまだその事実を未確認) 
日本は、何事にも念が入っているようだ。 
聴衆に訴えるためには、難なく逢えてはお話にならない。 
そこで非凡さというか、非日常的な要素が注入されるのは、
作者の意図の為す仕組まれた技。 
制作し見せる立場の創意工夫がにじんでいるようだ。

映画は、できれば、自分の好きな人と見に行きたいもの。
そんな人がいない人は、まずは、そんな人を探してみよう。
こんなところはどうかな?

ハッピーメール(18禁)


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