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小説作法の本 [好きでも上手になれない分野かも]

手元にある、丹羽文雄の「小説作法」を読んだことがある。 
文芸春秋新社出版の、見るからに古い本だ。 
出版の日付けを見ると、昭和35年4月20日の五版とある。 
何故この古い本が手元にあるのか良く分からない。 
それ以前は一度も読もうとはしなかったけれど、
その本があったことは確かに記憶にある。 
どこかの古本屋で、その本を買ったのかも知れないけれど、
本当のところ、買ったという記憶はない。 
でも、万引きして手に入れたものでもない。 
ひょっとしたら、息子の本かも知れない
という気もしない訳でもないが、その可能性は非常に少ない。 
息子は二人とも、その種の本は、読むことがないからだ。 
自分の本棚に長くしまわれていたものだから、
間違いなく、自分のものだと思う。

本の書き方に関する本は、今までに何冊か目を通したことがある。 
でもすべて新書でページ数も少なく
読む上でそんなに負担にならない程度のものばかりであった。 
ところがその丹羽文雄の「小説作法」は、
文字は古い漢字が多く使われていて、字体の大きさも小さく、
裸眼ではまともに読めず、老眼鏡や拡大鏡のお世話になった。 
昔ならば、そんな苦労して本を読むことはなかったのに、
最近は小さな字を読むのがとても辛い。 
新聞の文字は大きいので、裸眼で読むのにまったく問題はないが。

何故、そんなに不自由を忍んで、読みにくい本を読んだのか。 
それは、一つには最近本を書くことに興味を持ち始めたから。 
興味のある分野の本なら、可能ならば、何とかしてでも読みたいもの。 
彼は多筆の作家のようだが、私は彼の作品を一作も読んだことがない。 
その一冊目がその「小説作法」というのも不思議な感じがするが、
なかなか上手い作家だという印象を得た。 
前半部分がその「マニュアル」で、後半部分が「その具体例」のようだ。 
その説明された作法は、分かりやすい。 
だが、その通りに書いてみても、現実にいい作品ができるかどうかは、
まったく別の話だ。 でも、とても的確な示唆に富む。 
いい手引書だと思う。 
自分にその才能があるかどうか分からないけれど、
とりあえず、試みに書いてみようという気にさせてくれる。


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